三事忠告


定価 2,640 円(税込)

著者 倉田 信靖(クラタ ノブヤス)

四六判上製226頁

ISBN978-4-89619-810-2

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・内容紹介

元朝初期の名相・張養浩の名著。廟堂忠告、風憲忠告、牧民忠告の三つを合せた政治宝典。安岡正篤旧著の 「為政三部書」 にはない現代語訳と詳細な解説とを加えて現代人にも親しめるものに新訳した。

・著者紹介

倉田 信靖(クラタ ノブヤス)

1937年生まれ。大東文化大学文政学部卒業。大東文化大学教授。同大学名誉教授。マスコミ総合研究所理事長。米国ウィラメット大学名誉人文学博士。
現在、東京国際大学理事長・総長。

・目次

凡例
解説
本文

牧民忠告巻の上
牧民忠告の序
第一 拝命 任命を受けるに際して
 (一)己れを省みる
 (二)己れの欠点を克服する
 (三)貧ることを戒める
 (四)官吏の任用は慎重に行なう
 (五)民に対しては慈母の如くあるべし
 (六)法律を熟知すること

第二 上任 就任に際して
 (一)赴任地の事情を予め理解しておく
 (二)拝謁に際して心すべきこと
 (三)公務は真心をもって処理すること
 (四)役人の悪病に罹らないこと
 (五)官吏は清廉潔白であるべきこと
 (六)賄賂を受けないことを神に誓う

第三 聴訟 訴訟の処理に当って
 (一)実情を理解する
 (二)訴訟による係争は避けさせる
 (三)讒言に左右されてはならない
 (四)親族間の訟事は時間をかけて解決する
 (五)弱者の立場を察識する
 (六)訟所の対応は円滑に行なう
 (七)訟事の立ち合いに心すべきこと
 (八)妖言や妄書を許さないこと
 (九)民の苦痛は己れの苦痛の如し
 (十)司法官はその責務を人に任せないこと

第四 御下 部下の扱いについて
 (一)部下に侮られないこと
 (二)役人の規律を正す
 (三)下部に心すべきこと
 (四)行政は効率よく行なう
 (五)政治には威厳も必要

第五 宣化 徳を布く
 (一)民より先きに安逸を求めてはならない
 (二)優れた政治の歴史を公けにすること
 (三)日常生活の誤りを糾す
 (四)礼義の復興は教育にある
 (五)農民の時間を奪わない
 (六)後進国との交流に注意すべきこと
 (七)身寄りのない者を救済する
 (八)民間の勢力者を取り締まる
 (九)善行を励ます
 (十)あやしげな神は祀らない主

牧民忠告巻の下
第六 慎獄 獄のことは慎重にする
 (一)思い遣ることが大切
 (二)初期に詰問する
 (三)罪は詳細に確認する
 (四)検屍について
 (五)不仁の行為を戒む
 (六)盗を行なわせないことが肝要
 (七)獄内を見廻る
 (八)罪人を憐れむ
 (九)獄吏の裁量に注意する
 (十)民だけの責任ではない

第七 救荒 飢饑を救う
 (一) 蝗の害について
 (二)救済の方法は多角的に行なうこと
 (三)非常食を備蓄すること
 (四)税の割り当ては公正に行なう
 (五)祈禱には至誠が大切
 (六)民を奴隷や妾にしない
 (七)被災者の救済と惻隠の心
 (八)徳を尚ぶ
 (九)災異は必ず上申すること

第八 事長 上司に仕えるために心すべきこと
 (一)各自立場をわきまえる
 (二)人に背かない
 (三)栄辱は世のならい患難に堪える
 (四)己れの責任とする
 (五)礼を尽して人より遜る
 (六)己れの尺度を人に強要しない

第九 受代 転任交替に際して
 (一)後任者に善行を託す
 (二)最期まで努力を怠らない
 (三)貧くとも利のために争わない
 (四)己れの評価は他人に任せる
 (五)後任者に政治を託す
 (六)使命は民を救うことにあり

第十 居閑 閑地に就くに際して
 (一)辞任は速やかに行なう
 (二)政務を辞任するに心すべきこと
 (三)進退いずれにしても努力を怠らない
 (四)義の判断は己れの責任
 (五)道徳教化のために励むこと
 (六)名節は地位財産より貴い 

風憲忠告
風憲忠告の序
第一 自律 自ら厳しく律する
第二 示教 人間としての正しい道を教示する
第三 詢訪 広く意見を聞くこと
第四 按行 行ないを調査する
第五 審録 罪過を審らかにする
第六 薦挙 人材を推挙する
第七 糾弾 糾弾する際に考えること
第八 奏対 天子に奏上する心得
第九 臨難 いかなる患難にも対応できる心がまえ
第十 全節 人間らしく生きぬくための条件

廟堂忠告
廟堂忠告の序
第一 修身 身を修めること
第二 用賢 賢者を用いること
第三 重民 民を重視すること
第四 遠慮 将来を見通すこと
第五 調燮 陰陽道に左右されない政治を行なう
第六 任怨 人の怨をかうことを恐れてはいけない
第七 分謗 同僚の受けた謗を我が身に分ける
第八 応変 非常時における大臣の役割
第九 献納 君に忠言を奉る際に心すること
第十 退休 退任する時期を失なわないこと

あとがき
索引