シリーズ陽明学24 佐藤一斎


定価 2,640 円(税込)

著者 山崎 道夫(ヤマザキ ミチト)

四六判上製224頁

ISBN978-4-89619-924-6

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・内容紹介

幕末維新の志士・思想家の多くを育てた佐藤一斎の名著 「言志四録」 から一三二条を選び、更に一斎の高い精神を伺うにたる 「白鹿洞書院掲示問」 を採りあげて訳出した現代人のための生きた座右銘。

・著者紹介

山崎 道夫(ヤマザキ ミチト)

著・文・その他

昭和十三年大東文化学院高等科卒
現在東京学藝大学名誉教授、
無窮会東洋文化研究所名誉所長
主著「近思録」「近思録序説」

岡田 武彦(オカダ タケヒコ)

編集

明治41年11月 兵庫県姫路市に生まれる
昭和9年   旧制姫路高等学校を経て九州帝国大学
       法文学部支那哲学史専攻 (当時) 卒業
昭和33年   九州大学教授
昭和35年   文学博士
昭和41年   米国コロンビア大学客員教授
昭和47年   九州大学定年退官・中華学術院栄誉哲士
       九州大学名誉教授
平成16年10月 福岡市の自宅にて逝去
著  書
『王陽明と明末の儒学』 『東洋の道』 他多数

・目次

まえがき
凡例
目次
解説
一、佐藤一斎の人と学
二、『言志四録』を六類に分って編集したこと
三、『白鹿洞書院掲示問』

本文
第一編言志四録
一、少青年の書
1 発憤は志学のもと
2 学問は先ず立志から
3 読書は人生への道
4 聖賢のことばに誠を
5 先ず身辺の小事から
6 薪水の運搬もまた学問
7 老いてなお少年の志気
8 艱苦の中に学べ
9 過ぎ去りゆく日月を大切に
10 忠告は懇切に
11 慎みの心邪心を断つ
12 先ず口を慎む
13 書を読むには 孟子三言
14 学問は一生のもの 孔子の志
15 日夜につとめて息まぬ心
16 修己と治人 孔子の学
17 自分を欺き棄てるな
18 九思と三省をわが身に
19 治心修身こそ最良の薬
20 空元気はにせ物
21 師と友と環境の中に
22 師弟の道は五倫の中に
23 楽しんでは憂を忘れ
24 学は一生のもの
25 経書を読むはわが心で
26 武技を観るのもわが心で
27 まことの善悪とは
28 慎独は人の目前でするように
29 今のひと時を大切に
30 親には自己を主張しない
31 百里も九十里が半ば
32 おつにすましたおとなぶり
33 人が人と為るを心にとめて
34 澄む水に浮き草も清らか
35 紅爐上一点の雪
36 気質変化の学
37 雲霧を掃って白日を仰ぐ心
38 勉め励めば夏の日も短く
39 学は己れを仕上げるため
40 少壮時を失うことなく

二、壮実年の書
41 人の天性・なすべきつとめ
42 己れに厳しく人には優しく
43 実事と閑事をわきまえる
44 身のほどを知って
45 得意の時は一歩退いて
46 奢り・怠け心に身亡ぶ
47 一藝の人、道を語る
48 着眼は高く
49 己れを捨てれば人もまた
50 せいては事の仕損じ
51 信実を世のすみずみに
52 思うことすなわちこれ行
53 心はのびのびと
54 春風もて人に接し
55 自分にうち克つはほんのひと息
56 求めて得られ捨てて失うは心
57 実利の学と読書
58 才徳をひらめかすな
59 勇は慎みの心から
60 一斎自から語る一日の生活
61 急ぎの文書こそ心静かに
62 公務は敬意と誠意から
63 学ぶことと就職と
64 心騒げば動くや雑
65 書物の読み走りをさけて
66 少・中・老年の三楽
67 澄心黙坐朝にまた夜に 一斎の日課-
68 心の霊光に照らして
69 濁水も澄めばまた清水
70 省みて正しければ何者をも恐れず
71 彼を知り己れを知るは処世の道
72 愛敬の心万物を生む
73 石、ゆるがず人もまた
74 ふり返れば千万古の前世
75 まことの己れこそ天理
76 喜怒哀楽は人の情
77 独り居て心慎む
78 他山の石以て玉を磨くべし
79 毀誉得失は人の迷い
80 武技の妙処を儒道に
81 行くに径に由らず
82 さわやかな忙しさ
83 吾が身は父母の遺したからだ

三、老熟年の書
84 聖人死に安んず、凡人死を畏る
85 養生の道はただ自然
86 故旧遺れざるは人の美徳
87 旧るきものへの情愛
88 知命の歳の西遊と展墓
89 幼児の泣き笑うも天の声
90 暮年には今日一日のことを
91 孝悌は終身の道
92 親の年に喜びまた催れ
93 心に老少なし
94 児孫老友の集うもみなわが養
95 老いて学ぶもまた養生
96 和易・自然・適遙・流動は老人自養の道
97 自身養老のことば 一斎八十歳
98 老いの気ままは養にあらず
99 流水に臨み遠山を仰ぐ
100 少年・壮年・老年へのことば

四、学術観
101 先ず天を師として
102 歴史の流れを今に
103 経は体権は用
104 史書をわが胸奥に
105 聖人の遊観はすべて学
106 道心の性と人心の情
107 聖人に私情なし
108 朱子・王子はわが心の学
109 周子の主静説は朱・陸の学に
110 朱・陸は道統の継承者
111 朱陸の学の流れ
112 曽祖周軒の学は惺窩から
113 「定性書」と「好学論」 明道・伊川の学
114 朱学の道義と陸子の心術
115 『論語』の講、父の子に与えるように
116 四書の編次は自然の妙
117 天こそ最高の理法

五、自然と人間観
118 月を仰いで宇宙の無窮を
119 時至れば花自ずから開く
120 山水妙趣の中に
121 花に生意を見る
122 山水は見る人の心に
123 筆硯と山水を楽しむ
124 休むことなくまた急がず
125 野の花は野に
126 啼く鳥に耳を養い

六、艱苦と安逸観
127 貴賎貧富の中に
128 孔子遠遊艱難の中に学ぶ
129 苦中に楽地が
130 富貴と貧賎に処する道
131 身の労苦は心の安楽
132 艱難の中から安逸が

第二編 白鹿洞書院掲示問
一、「白鹿洞書院掲示」
二、『白鹿洞書院掲示問』
1 学問は人倫を明かにするためのもの
2 五教に従わねばならぬ根本理由
3 道を明かにするには中道をもとめる
4 父子親あり等の有字の意義
5 五常と五倫を配合してはならぬ
6 親義別序信は自然合体の上の義
7 五倫の目に師弟の道のないのは
8 為学の上で知行の問題は
9 学問思辨の知と篤行の五者の目標
10 修身の問題をどう考えるか
11 処事の要点は何か
12 再び功利について
13 接物の要について

原文